ハット8 (Hut 8)、ベガ・データセンター (Vega Data Center) に通電


205MWの同施設は、最大約15 EH/sの次世代ラックベースASICコンピューティングと、チップの直接液冷をサポートする

単一の建物のビットコインマイニング施設としては、銘板ハッシュレートで最大規模であると考えられている

マイアミ発, July 01, 2025 (GLOBE NEWSWIRE) -- 電力、デジタルインフラ、コンピューティングを統合したエネルギーインフラプラットフォームであり、ビットコインマイニングや高性能コンピューティングなど、エネルギー集約型の次世代ユースケースを推進しているハット8コーポレーション (Hut 8 Corp.) (NASDAQ | TSX: HUT) (「ハット8」または「同社」) は本日、ベガに初回通電したことを発表した。 公開されている情報によると、単一の建物のビットコインマイニング施設としては、銘板ハッシュレートで最大規模であると考えられている。 サッカー場5面分に相当する162,000平方フィート (約15,000平方メートル) の面積のベガは、205メガワット (「MW」) の銘板エネルギー容量で駆動し、フル稼働時には、ビットコインマイニングASICコンピューティング用ビットメイン (BITMAIN) U3S21EXPHサーバーの毎秒最大約15エクサハッシュ (「EH/s」) をサポートする。これは現在の世界中のビットコインネットワークハッシュレートの約2.0%に相当する。

ベガは、従来の空冷ASICインフラと液冷GPUインフラとの間のギャップを縮める新しいティアIデータセンターのフォルムファクタをデビューさせる。 コンピューティング密度を制限する強制空冷や棚システムに依存する従来のマイニング施設とは異なり、ベガはハット8が自社で設計した独自のラックベースのチップ直接液冷システムを備えている。 このアーキテクチャは、1ラックあたり最大180キロワット (「kW」) の密度のASICの導入をサポートする。

ポンプスキッド、液体分配ネットワーク、サーバーラック、配電盤、スマート配電ユニットを含めたシステムのモジュラーアーキテクチャは、熱効率、マイニング装置の安定性、運用信頼性を最適化するために、ハット8の社内開発組織によって設計された。 その結果、コンピューティング密度が大幅に向上し、熱制御が強化され、テキサスのような高温環境下での稼働時間が改善された。 顧客との当初の話し合いでは、このアーキテクチャが、新たなHPCワークロードや顧客のニーズをサポートする、高密度のチップ直接液冷インフラの将来的なバージョンで実行可能である可能性が支持されている。

ハット8のCEOであるアッシャー・ジェヌート (Asher Genoot) は次のように述べている。「ベガは、デジタルインフラ設計に対する当社のイノベーション主導のアプローチを体現しています。」 「モジュール式アーキテクチャと、ワークロード要件がより複雑になるに伴って拡張・進化するように設計された適応型サーマルシステムを使用し、市場が進むと思われる方向に向けて構築しました。 この数週間にわたり、施設に通電したことで、このアーキテクチャが実世界の条件下でいかに優れた性能を発揮するかが明らかになりました。」

ハット8の開発担当シニアバイスプレジデントであるジェイク・パーマー (Jake Palmer) は次のように述べている。「ベガの設計は、AIトレーニングやその他の非顧客対面HPCワークロードに特に関連しており、そこでは従来の冗長性基準よりも速度、密度、コスト効率がますます改善されると考えています。」 「このプロジェクトは、高コストで高冗長性のビルドと、低コストで特定用途に最適化されたインフラとのギャップを埋め続けるために、規模を拡大し、改良し、展開する意向である設計理念を表しています。」

ビットメイン (BITMAIN) は、ASICコロケーション契約に基づき、ベガで約15EH/sのフルデプロイメントを行うクライアントである。 ERCOTのエネルギー先物価格に基づくと、ERCOTのエネルギー価格や施設の稼働率などの要因にもよるが、フル稼働時には年間1億1,000万ドル (約159億円) から1億2,000万ドル (約173億円) の収入が見込まれる。 この契約には購入オプションも含まれており、ハット8は最大3つのトランシェに分けたホストフリートの全部または一部を、各トランシェの通電から6ヵ月以内に行使可能な、固定価格で取得することができる。 この構造により、ハット8はビットコインマイニング子会社であるアメリカン・ビットコイン・コーポレーション (American Bitcoin Corp.) のためのセルフマイニング能力に同デプロイメントを転換することができ、10EH/sから25EH/sへの規模拡大をサポートする。

ビットメインのマイニング担当バイスプレジデントであるアイリーン・ガオ (Irene Gao) は次のように述べている。「ハット8と協力して、次世代ASICコンピューティング技術の開発と商業化に成功したことを誇りに思います。」 「ベガは、性能、効率、設計の限界を押し広げるために、深い技術的専門知識を持つ業界のリーダー2社が提携することで、どのようなことが実現できるかを示しています。 当社は、このコラボレーションが業界に新たな基準を打ち立てたと考えており、今後数年間でこの成功をさらに拡大していくのを楽しみにしています。」

プロジェクトのハイライト

  • 産業規模:銘板容量205MW、電力使用効率 (「PUE」) 1.06、ビハインド・ザ・メーターでは風力発電所から、フロント・オブ・ザ・メーターではERCOTグリッドから電力を供給している。
  • ラックベースのアーキテクチャ:独自のラックベースアーキテクチャは、エヌビディア (NVIDIA) のブラックウェル (Blackwell) HGX GPUの120kW要件を50%超えた、1ラックあたり180kWをサポートする。
  • 次世代ASICコンピューティング・テクノロジー:同サイトは、 ビットメインU3S21EXPHサーバーを最大17,280台 (フル稼働時) ホスティングする。これは、ビットメインが量産した初のASICマイニング装置であり、Uフォルムファクタ内でチップ直接液冷を行い、各サーバーはテラハッシュあたり13ジュール (「J/TH」) で毎秒最大860テラハッシュ (「TH/s」) を提供する。
  • チップ直接液冷:96個のカスタム設計冷却モジュールが、従来の高密度冷却システムと比較して水の消費量を削減するように設計されたクローズドループの逆戻りシステムを通じて、120,000ガロン (約454,250リットル) のグリコール水溶液を循環させる。
  • 資本効率:銘板容量1MW当たりのコスト総額は推定約43万ドル (約6,205万円)~45万ドル (約6,494万円)。
  • 市場投入までの期間:2024年7月の用地取得から2025年6月の初回通電まで、ベガは1年未満で通電し、ハット8がビットコインマイニングインフラ開発を利用して電力資産を迅速に収益化する能力を実証した。
  • ASICコロケーションによる商業化:ビットメインは、ハット8のデジタルインフラ部門に収益をもたらすコロケーション契約に従い、フル通電で約15EH/sのデプロイメントを消費し、アメリカン・ビットコインのセルフマイニング能力を10EH/sから約25EH/sに拡張することを可能にする (行使した場合) 購入オプションが含まれる。

ハット8について

ハット8は、電力、デジタルインフラ、コンピューティングを統合したエネルギーインフラプラットフォームであり、ビットコインのマイニングや高性能コンピューティングなど、次世代のエネルギー集約型ユースケースを推進している。 同社は、電力優先、イノベーション主導のアプローチで、現在および将来の画期的な技術を支える重要なインフラの開発、商業化、運用を行っている。 同社のプラットフォームは、米国およびカナダの15の拠点で管理されている1,020メガワットのエネルギー容量を網羅している。これらは、アルバータ州、ニューヨーク州、テキサス州の5つのビットコインマイニング、ホスティング、およびマネージド・サービス施設のほか、ブリティッシュコロンビア州およびオンタリオ州の5つの高性能コンピューティングデータセンター、オンタリオ州の4つの発電施設、アルバータ州の1つの非稼働施設で構成されている。 詳細については、www.hut8.comにアクセスし、Xで@Hut8Corpをフォローされたい。

将来の見通しに関する情報についての注意事項

本プレスリリースには、カナダ証券法および米国証券法の定義における「将来の見通しに関する情報」および「将来の見通しに関する記述」 (以下、総称して「将来の見通しに関する情報」) が含まれる。 本プレスリリースに含まれる、ハット8が将来発生する、または発生する可能性があると予想または予測する活動、出来事、または展開に関する、過去の事実に関する記述を除くすべての情報は、ベガ施設が最大約15EH/sの次世代ラックベースASICコンピューティングとチップ直接液冷をサポートする能力、従来の空冷ASICインフラと液冷GPUインフラとのギャップを縮めるベガの新しいティアIデータセンターのフォルムファクタの能力、ベガ施設のインフラが、ラックあたり最大180kWの密度でASICの導入をサポートできること、ワークロードの要件がより複雑になるに伴い、施設のモジュール式インフラが拡張・進化する能力、実環境下におけるベガ施設に導入されたインフラの性能、AIトレーニングやその他の非顧客向けHPCワークロードに対するベガ設計の関連性、高コストで高冗長性の構築と低コストで各用途に最適化されたインフラとのギャップを埋めるために設計理念を拡張、改良、展開するハット8の意向、ビットメインとのコロケーション契約による推定収益と、その収益に影響を与える要因、ASIC購入オプションの行使の可能性とハット8およびアメリカン・ビットコインにとってのメリット、ベガ施設の開発にかかる総費用、およびその他の事項を含めて、将来の見通しに関する情報である。 将来の見通しに関する情報は、多くの場合、「可能性がある」、「だろう」、「あり得る」、「はずである」、「予定である」、「つもりである」、「計画する」、「予想する」、「できる」、「考える」、「推定する」、「予想する」、「予測する」、「できる」、「かもしれない」、「見込みがある」、「予測する」、「~するように設計されている」、「可能性が高い」または同様の表現で示される。

将来の見通しに関する情報を含む記述は過去の事実ではなく、その記述がなされた時点における特定の重要な要因および仮定に基づく、将来の出来事に関する経営陣の期待、見積り、予測を表している。 本プレスリリースの日付現在、ハットによって合理的であると考えられているが、このような記述は、既知および未知のリスク、不確実性、仮定およびその他の要因の影響を受け、実際の結果、活動レベル、業績または成果が、かかる将来の見通しに関する情報によって明示または黙示されるものと大きく異なる可能性がある。これらの要因には、重要なシステムの故障、地政学的、社会的、経済的、その他の事象および状況、現在および将来の競合他社との競争、 電力要件に関するリスク、サイバーセキュリティの脅威および侵害、危険および運用リスク、リース契約の変更、インターネット関連の混乱、主要人員への依存、限定的な営業実績、顧客の獲得と維持、新規のサービスまたは事業分野への参入、価格変動および急速な技術革新、新規データセンターの建設、データセンターの拡張または再開発、施設要件の予測、戦略的提携または合弁事業、国際的な事業展開および事業拡大、ハッシュレートの成長の失敗、マイナーの購入、サードパーティのマイニングプールサービスプロバイダーへの依存、ビットコインネットワークの開発および受容の不確実性、ビットコイン半減期イベント、ビットコインへの投資における他の方法との競争、ビットコイン保有の集中、ヘッジ取引、潜在的な流動性制約、法律、規制上、政府および技術の不確実性、気候変動に関連する物理的リスク、法的手続きへの関与、取引のボラティリティ、および米国証券取引委員会 (SEC) への同社の提出書類に随時記載されるその他のリスクが含まれる可能性があるが、これらに限定されるものではない。 特に、同社のEDGARプロフィール (www.sec.gov) およびSEDAR+プロフィール (www.sedarplus.ca) で入手可能な、同社の直近および今後の年次報告書および四半期報告書、その他の継続開示書類を参照されたい。

ハット8コーポレーション、投資家向け問い合わせ先
スー・エニス (Sue Ennis)
ir@hut8.com

ハット8コーポレーション、広報担当者向け問い合わせ先
ゴーティエ・ルミーズ=ヤング (Gautier Lemyze-Young)
media@hut8.com

本発表に付随する写真はこちらから入手可能:

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